部誌を出した話
11/1 ~ 11/3の期間の文化祭でサークルの部誌を出した. 今回は部誌をどのようにして出したか,についてここにメモしておく.
なお出した部誌については,サークルのHPの「つくったの」を参照していただきたい.
LaTeXを使う.
本の形にするにあたっては,LaTeXのdocumentclassであるjsbookを用いて行った.
なお,LaTeXを利用しようとした背景として,実際に他の有名な理工系サークル(MMA,KMCなど)が部誌をLaTeXを利用して構築した,という記事を見つけたからということが挙げられる.
実際に組んでみたところ,予想以上に綺麗な形で組むことができ,実際に紙媒体の本の形になった時は感動を覚えた.良い.
また,組んでみて気づいたことだが,出版されている理工系の本等でもこれを利用して本の形にしていると分かるものが多数あり,組み方としては以外にも特殊なケースではないように感じた.やはり便利なものはどこかで使われているものなのであろう.
しかし,悩ましき点としてLaTeXを使える人間が限られており, 記事を書くにあたって,LaTeXの学習コストがあるという点があった.
そこで
Pandocを使う.
ようはMarkdown形式で書いて,それをLaTeXに変換すればいいじゃないということだ.
「Markdown形式ならば学習コストは格段に下がり,多くに人間にが簡単にかけるようになる,これだ!」というながれである.
実際の構成
github ├ main.tex ... すべてのページをまとめるやつ。ここにページごとの設定とかも書く ├ build.sh ... ビルド用のスプリクト。markdownはpandocでtexに変換する必要有り ├ 表紙.tex ├ はじめに.tex ├ shamison/ ... 作成者のディレクトリを作る │ ├ article.tex │ └ article.md ... 記事を書く └ someone/ ├ article.tex └ article.md
みたいな感じになった.今思えばbuild.sh
はMakefile
で代用出来るのでは,と思う.main.tex
には\include{shamison/article}
のように記事をまとめるモノを書いて,記事を1つにする役割がある.
また,記事をまとめるにあたってはGithubを積極的に使い, 各記事ごとのブランチを作って,最終的にmasterにmergeという形で作成した.
今回の反省点
問題点として,
- PandocとLaTeXのビルド環境が無いと完成品(pdf)が見れない.
という致命的なものがあげられる. そのため今回はLaTeXを使える少数の人間で, 記事の添削と,修正を行い,多くの時間をそれにとられる結果になってしまった. 本当は記事を書いた各位で修正してもらいたかったが,完成品が見れないとなると,それも難しいだろう.(コンパイラ無しでバグの無いプログラムを書くようなものだ.)
改善案として,
- 鯖を建てて,自動ビルドツールを用いて誰でも完成品を見れるようにする.
というものが挙げられた. 実際にはJenkinsなどを使うことになるのだろうが,いかんせん,どのように設定し実装するのがについてはまだ理解をしていない部分があり,「多分できるんじゃないかなぁ」程度である.
まとめ
今回部誌を編纂するにあたって多くのことをしらべ参考にしてつくった. 作り上げられれたものは,想像より美しく,編纂を終えた際,達成感を得ることが出来た. 部誌を出すということは面倒かもしれないが,結構わるくない. この記事で誰かが部誌等の書物の共同制作に興味をもって貰えたら幸いである.